2021年2月5日 (仮訳)新種G. monticolaおよびG. unicorneを含む韓国産Gymnosporangium属さび菌 Yun, HY. et al., 2009. The rust fungus Gymnosporangium in Korea including two new species, G. monticola and G. unicorne. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/08-221 [Accessed February 5, 2021] 【R3-08116】2021/2/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国においてGymnosporangium属さび菌の調査を実施し、韓国新産種2種と韓国における既知種5種を同定した。 また、G. monticolaおよびG. unicorneの2新種を記載した。 分子系統解析で本属菌は強く支持される単系統群を形成し、冬胞子堆の形状および長さが保存的で種の識別に有用な形態形質であった。 韓国京畿道果川市 (新種) Gymnosporangium monticola H.Y. Yun 語源…山地に生息する 【よく似た種との区別】 Gymnosporangium cornutum 東アジアに分布する 同じビャクシン属植物を宿主とする 形態的に類似している(当初この種に同定された) さび胞子の表面性状が類似している 冬胞子の孔の数が類似している 護膜細胞の形態が類似している nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなく日本、ドイツなどに分布する 本種よりさび胞子堆のサイズが大きい 本種より冬胞子が短い 本種と異なり冬胞子の細胞数が2、稀に3でない 本種より護膜細胞のサイズが大きい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium clavariiforme 韓国に分布する 同じビャクシン属およびナナカマド属植物を宿主とする 宿主の枝に生じる 形態的に類似している(混同のおそれがある) さび胞子堆が”roestelioid”である nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドイツにおける分布が知られている 本種と異なり冬胞子堆が単生ではなく凝集する 本種と異なり冬胞子堆が扁平またはクッション形ではなく長紡錘形 本種より冬胞子が長い 本種より冬胞子の幅が狭い 本種と異なり冬胞子が暗褐色ではなく淡橙色 本種と異なり冬胞子が広楕円形ではなく狭紡錘形 本種と異なり護膜細胞表面に皺状装飾を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium claviceps 同じナナカマド属植物を宿主とする 形態的に類似している(混同のおそれがある) さび胞子堆が”roestelioid”である nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなく米国などに分布する 本種と異なり護膜細胞表面に皺状装飾を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium globosum 韓国に分布する 同じナナカマド属およびビャクシン属植物を宿主とする 形態的に類似している(混同のおそれがある) さび胞子堆が”roestelioid”である Gymnosporangium miyabei 同じナナカマド属植物を宿主とする 形態的に類似している(混同のおそれがある) さび胞子堆が”roestelioid”である 本種と異なり護膜細胞表面に皺状装飾を欠く Gymnosporangium torminali-juniperinum 同じナナカマド属植物を宿主とする 形態的に類似している(混同のおそれがある) さび胞子堆が”roestelioid”である 本種よりさび胞子堆の丈が高い 本種と異なり冬胞子堆が枝ではなく葉などに生じる 本種と異なり冬胞子の細胞数が3でない Gymnosporangium tremelloides 同じナナカマド属植物を宿主とする 形態的に類似している(混同のおそれがある) さび胞子堆が”roestelioid”である 本種よりさび胞子のサイズが大きい Gymnosporangium turkestanicum 同じナナカマド属植物を宿主とする 形態的に類似している(混同のおそれがある) さび胞子堆が”roestelioid”である 本種と異なり護膜細胞表面に皺状装飾を欠く Gymnosporangium confusum 同じナナカマド属植物を宿主とする 本種と冬胞子堆のサイズが異なる 本種と冬胞子堆の形状が異なる 韓国ソウル特別市東大門区 (新種) Gymnosporangium unicorne H.Y. Yun 語源…1つの角の(冬胞子堆の形状から) 【よく似た種との区別】 Gymnosporangium asiaticum 韓国に分布する 同じビャクシン属植物を宿主とする 宿主の枝に生じる 形態的に類似している(混同されている) 冬胞子堆がゴール上に生じない nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりさび胞子世代の宿主としてサンザシ属植物が知られていない 本種とさび胞子の形態が異なる 本種と異なり冬胞子堆が天狗巣上に生じる 本種と異なり冬胞子堆が単生ではなく凝集する 本種と異なり冬胞子堆が半球形~鋭い円錐形ではなく広円錐形、半球形、クッション形、またはやや楔形など様々な形状をとる 本種より冬胞子のサイズが大きい 本種と異なり冬胞子が紡錘形ではなく広楕円形~狭楕円形 本種より冬胞子の長さ/幅比が大きい 本種と護膜細胞の形態が異なる nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium clavariiforme 韓国に分布する 同じバラ科植物を宿主とする nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドイツにおける分布が知られている 本種より護膜の丈が短い 本種と異なり護膜が角形で頂部が細まるのではなく管状 本種と異なり護膜細胞が菱形ではなく細長い 本種よりさび胞子のサイズが大きい 本種と異なりさび胞子が不規則な球形ではなく球形 本種と異なりさび胞子表面が大きな冠状ではなく小刺状 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Gymnosporangium asiaticum Miyabe ex G. Yamada 【よく似た種との区別】 Gymnosporangium unicorne 韓国に分布する 同じビャクシン属植物を宿主とする 宿主の枝に生じる 形態的に類似している(混同されている) 冬胞子堆がゴール上に生じない nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりさび胞子世代の宿主としてサンザシ属植物が知られている 本種とさび胞子の形態が異なる 本種と異なり冬胞子堆が天狗巣上に生じるという特徴を欠く 本種と異なり冬胞子堆が凝集ではなく単生する 本種と異なり冬胞子堆が広円錐形、半球形、クッション形、またはやや楔形など様々な形状をとるのではなく半球形~鋭い円錐形 本種より冬胞子のサイズが小さい 本種と異なり冬胞子が広楕円形~狭楕円形ではなく紡錘形 本種より冬胞子の長さ/幅比が小さい 本種と護膜細胞の形態が異なる nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium globosum 韓国に分布する 同じバラ科植物を宿主とする さび胞子堆が分裂しない 本種よりさび胞子堆の丈が低い 本種よりさび胞子が長い 本種と異なりさび胞子が球形ではなく球形または広楕円形 本種と異なりさび胞子表面が大きな冠状ではなく小さな冠状 本種と護膜細胞のサイズの範囲が異なる 本種と異なり護膜細胞が菱形ではなく線状菱形 (その他掲載種) Gymnosporangium clavariiforme (Wulfen) DC. 【よく似た種との区別】 Gymnosporangium monticola 韓国に分布する 同じビャクシン属およびナナカマド属植物を宿主とする 宿主の枝に生じる 形態的に類似している(混同のおそれがある) さび胞子堆が”roestelioid”である nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドイツにおける分布が知られていない 本種と異なり冬胞子堆が凝集ではなく単生する 本種と異なり冬胞子堆が長紡錘形ではなく扁平またはクッション形 本種より冬胞子が短い 本種より冬胞子の幅が広い 本種と異なり冬胞子が淡橙色ではなく暗褐色 本種と異なり冬胞子が狭紡錘形ではなく広楕円形 本種と異なり護膜細胞表面に皺状装飾を有する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium unicorne 韓国に分布する 同じバラ科植物を宿主とする nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドイツにおける分布が知られていない 本種より護膜の丈が長い 本種と異なり護膜が管状ではなく角形で頂部が細まる 本種と異なり護膜細胞が細長いのではなく菱形 本種よりさび胞子のサイズが小さい 本種と異なりさび胞子が球形ではなく不規則な球形 本種と異なりさび胞子表面が小刺状ではなく大きな冠状 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Gymnosporangium globosum (Farl.) Farl. 【よく似た種との区別】 Gymnosporangium monticola 韓国に分布する 同じナナカマド属およびビャクシン属植物を宿主とする 形態的に類似している(混同のおそれがある) さび胞子堆が”roestelioid”である Gymnosporangium asiaticum 韓国に分布する 同じバラ科植物を宿主とする さび胞子堆が分裂しない 本種よりさび胞子堆の丈が高い 本種よりさび胞子が短い 本種と異なりさび胞子が球形または広楕円形ではなく球形 本種と異なりさび胞子表面が小さな冠状ではなく大きな冠状 本種と護膜細胞のサイズの範囲が異なる 本種と異なり護膜細胞が線状菱形ではなく菱形 (その他掲載種) Gymnosporangium japonicum P. Syd. (韓国新産種) Gymnosporangium nidus-avis Thaxt. 【よく似た種との区別】 Gymnosporangium sabinae 韓国に分布する 同じビャクシン属植物を宿主とする 宿主の枝に生じる 本種と異なり冬胞子堆が紡錘形の膨大ではなく天狗巣または紡錘形の膨大を引き起こす 本種より冬胞子堆の丈が低い 本種と異なり冬胞子堆が円錐形または舌形ではなく半球形 本種より冬胞子が長い 本種と異なり冬胞子が帯褐橙色ではなく淡褐色 本種と異なり冬胞子が楕円形ではなく卵状または楕円形 (韓国新産種) Gymnosporangium sabinae (Dicks.) G. Winter 【よく似た種との区別】 Gymnosporangium nidus-avis 韓国に分布する 同じビャクシン属植物を宿主とする 宿主の枝に生じる 本種と異なり冬胞子堆が天狗巣または紡錘形の膨大ではなく紡錘形の膨大を引き起こす 本種より冬胞子堆の丈が高い 本種と異なり冬胞子堆が半球形ではなく円錐形または舌形 本種より冬胞子が短い 本種と異なり冬胞子が淡褐色ではなく帯褐橙色 本種と異なり冬胞子が卵状または楕円形ではなく楕円形 (その他掲載種) Gymnosporangium yamadae Miyabe ex G. Yamada